国平寺はもともと、霊運院という曹洞宗の寺院でした。
霊運院は、1758年に東京・深川の万年橋南詰に建立され、時を経て1920年頃に、東村山の地に移築されました。
東村山に移築後の瓦葺き替え工事は、本堂屋根裏の棟札の記録によれば、1959年に完工。
霊運院改め国平寺が開基したのは1965年なため、国平寺開山後の瓦工事は、今回が初めてとなります。
屋根裏もぼろぼろな状態だったため、今回修繕することを決断いたしました。
新しい瓦は、三州瓦です。
これまでの赤みがかった茶系の色合いではなく、いぶし銀の銀色となります。
工事は、矩義社寺の宮大工さんにお願いをいたしました。
2023年10月に施工開始。
本堂全体を覆う屋根付きの立派な足場が組まれました。
現在(2024年2月時点)は、旧瓦を取り外す作業を終え、屋根のパーツの加工作業の段階に入っています。
新瓦を載せ始めるのは、まだ先になると思われます。
皆様が名入れ・文字入れをして頂いた瓦も、今回の葺き替え工事で大切に使用させていただきます。
完工は、屋根裏の修繕も含め約1年半かかる予定なため、2025年の夏~秋頃になりそうです。
その間、本堂には変わらずご参拝可能です。
皆様には色々とご迷惑おかけいたしますが、ご理解ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
合掌
令和六年二月二十九日 副住職 尹慧性記